第15章 和睦
まさかもっと傷つけるなんて思ってもみなかった。
誰よりも綺麗な一花にもうこれ以上そんな顔させたくなくて、細く冷めた体を強く抱き締めた。
自分の体にも精液が付いたがそんなことは気にならなかった。
「一花、ごめんな?俺がもっと早く一花に伝えてればこんな事にはならなかった。全部俺の弱さが招いたことだ。本当にごめん。」
『大我…。』
「あと、一花は不良品なんかじゃねぇ。どんな奴よりも純粋で綺麗で可愛いくて、俺にはもったいないくらいの女だ。だから自信持て。」
『…うん。』
「俺、お前のこと大好きだ。世界で一番愛してる。」
『大我…。』
そこまで言うと俺たちはキスをした。
誰にも邪魔されない二人だけの場所で。
少し肌寒かったけど、一花に触れている部分だけは不思議と熱を持ったように暖かかった。
一度お互いの顔を離す。
そしてまた、唇を重ねる。
今度は啄むように何度も口付けた後、舌を絡めお互いの熱を確かめるようにキスをする。
『んっ、…はぁ、っ。』
時々漏れる一花の声にまた興奮して大きくなるモノ。けど、不思議とそれは気にならなくて純粋に一花とのキスを味わった。