第15章 和睦
自分が彼女の女としての幸せを奪ったくせに、俺はそんな彼女を見て勝手に興奮している。
自分を殴ってやりたかった。
でも、好きな女を見て興奮しないわけもなかった。
『大我、大丈夫?』
あまりにも俺が無言だったから心配になったのか、一花が俺に声をかける。
「あぁ、大丈夫。洗い終わったか?」
『うん、背中お願いしていい?』
「おう、わかった。」
正直、今この状態で彼女の前に行くのは困る。
けど一花はいつもそんな俺を見て見ぬ振りをしてくれる。
だから、今日もそうしてくれると信じて一花の背中にシャワーを当てた。
その時だった。
一花が突然俺のモノに優しく触れてきた。
「…っ!な、何してんだ、一花!」
手を離すと一花が倒れてしまうので、むやみに拒否することもできない。かといってもう一方の手はシャワーヘッドを持っていたので一花の手を受け入れるしか無かった。
「ちょっ、やめろ。…くっ、っはぁ。」
少しぎこちない手つきだったが、興奮しきっていた俺には十分な快感が押し寄せた。
上下に優しく扱かれ時々、先端を弄られる。
やがて出てきた我慢汁を全体に伸ばすように触れられ、俺の限界は近かった。
『大我、気持ちいい…?』
「…や、めろ。一花っ、やめてくれ、っあ。」
『いやだ。だって、大我すごい気持ち良さそう。』
「そんな、ことっ、…っく、ない。…っはぁっ!」
ラストスパートとばかりに激しく上下に扱かれ、俺はあっけなく達した。
吐き出された精液は全て一花の腹に付いた。