第15章 和睦
風呂に着くとそれぞれに服を脱ぐ。
これだけ一緒に居るのにこの時の沈黙だけは未だに慣れなかった。一花もそれは同じみたいで、着替えだけは見ないでと言われている。
「もういいか?」
『大丈夫だよ。』
振り返れば美しい裸体の一花が。
ドクッ
毎日見ているはずなのに、広瀬に変なことを吹き込まれたから変に意識しちまう。
もし、俺が一花を抱けたら…。きっと抱いても抱いても一花は綺麗なままなんだろうな。
『大我?』
「…っ、すまねぇ。ボーッとしてた。」
ふわっと頬を優しく両手で包まれ
『大丈夫?疲れてるなら言って?』
心配そうな瞳で見られる。
どこまでも純粋な一花に自分の考えていることがひどく汚いもののように思えた。
「疲れてなんかねぇよ。ただ一花が綺麗だと思っただけだ。」
それを聞くと途端に耳まで真っ赤に染まる一花の顔。本当に純粋でいつまで経っても穢れない。
一花はあの頃のまま、ずっと綺麗なままだ。
『な、何言ってるの!』
「ホントのことだろ。ホラ行くぞ、掴まれ。」
真っ赤な顔のまま、俺にしがみつく一花。
ふと当たった彼女の膨らみにどうしようもなく興奮する。
温度の調節をするフリをして、必死に自分を抑えようとしていた。
バスチェアに座った一花にシャワーヘッドを渡す。
その間も一花の腰を支えながら、自分の熱を抑えようとする。
だが、一向に収まる気配がない。
これはヤベェな…。
パンパンに腫れ上がった自身を見て思わず笑ってしまう。