第6章 告白
三浦の唇は柔らかくて、温かくて。
まるで三浦自身を表しているようだった。
『んっ…。』
幸せだ。
気持ちが込もったキスはこんなにも気持ちのいいものなのか。
少し名残惜しかったが、すぐに唇を離した。
「三浦…、俺と一緒に暮らしてくれるか?」
『…はい。私も火神君と一緒にいたい…。』
俺は三浦を優しく守るように抱きしめる。
『色々迷惑かけちゃうと思うの…!嫌だったらいつでも捨ててくれていいから…。だから…!』
俺は抱きしめる力を強めた。
「何も言わなくていい。さっきも言ったろ…?俺がお前を守りたいんだ。」
三浦の耳元で囁く。
すると三浦は綺麗な涙を流しコクリと頷いた。
三浦から溢れるものを失いたくなくて、零れる涙をキスで吸い取った。
『火神君、ありがとう…。』
「俺の方こそ。俺を選んでくれてありがとう。」
俺たちはもう一度キスをした。
二度目のキスはなんだかしょっぱい味がした。