第6章 告白
今にも消えてしまいそうだった。
弱々しく懇願する彼女はそれほどまでには儚く、そして美しかった。
そんな彼女を失いたくなくて、俺は咄嗟に彼女を抱きしめた。
「あたりめーだろ…?俺だって、この気持ちを伝えてもいいのかめちゃくちゃ迷った。でも、そんな事以上にお前が好きなんだ。…三浦、俺と付き合ってくれるか?」
彼女の頬に手を添え、目を見て伝える。
『はい…、こちらこそよろしくお願いします…、火神君。』
三浦は、頬に添えた俺の手に自分の手をそっと重ねた。
そして俺たちは初めてのキスをした。