第6章 告白
ーーコンコン
「俺だ、火神だ。」
『どーぞ、入って。』
ーーガラガラ
「よぉ。」
「こんにちは。」
『黒子君…!久しぶりだね!来てくれてありがとう!』
「えぇ、元気そうでなによりです。」
黒子とやたら仲が良さそうな三浦。
…なんかムカつくぜ。
「三浦、俺は?」
ムキになって聞くと、三浦はフワリと笑って
『火神君も、ありがとう。』
そう言ってくれた。
好きだ。
改めて再確認した。俺は三浦のことが好きだ。
「あ、あのよ…」
「火神君。」
「何だよ!」
今ちょっと良い雰囲気だったのに!
「少し三浦さんと二人きりにしてもらえませんか?」
『えっ…?』
「…何でだよ?」
「色々話したい事があるんです。」
俺の目をじっと見つめる黒子…。
「…分かったよ。その代わり早く終わらせろよ。」
「ありがとうございます。」
少し不安そうな三浦。
そんな顔も可愛いなんて、重症か?
「心配すんなって。すぐ戻ってくるから、な?」
『うん…。』
俺は三浦の頭を軽く撫でる。
すると、三浦は気持ち良さそうに微笑んだ。
そんな顔で見られると俺は単純だから期待しちまう。
「…じゃ、じゃあ黒子。さっさと終わらせろよ?」
「分かってます。」
黒子に念押しして、俺は病室を出ていった。
病院の廊下を、歩いていると三浦の主治医の先生に会った。
「やぁ、また来てくれてるんだね。」
「…うっす。」
「そういえば、君に伝えたい事があるんだ。」
「何すか?」
「一花ちゃん、一週間後には退院できることになったんだ。」
「それ、本当っすか!?」
「あぁ、だから君に色々頼みたいと思っていてね。…一花ちゃん、どうやら一人暮らしのようなんだ。だが、あの状態じゃ到底一人で生活なんて出来ない。だから、できれば君に引き取ってもらいたいと思っているんだが。」
「俺は全然大丈夫っす。だから、今日三浦としっかり話し合います。」
「よろしく頼むよ?」
「はい。」