第5章 過去
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5年前。俺と一花がまだ高3だった頃。
俺と一花は初めて同じクラスになった。
席が隣だったから、割と話すことは多かった。
可愛い奴だとは思っていたし、何より優しい奴だと思っていた。
だけど、その時俺はバスケに夢中で恋愛なんかしてる暇が無かった。
「なぁ、三浦。数学の課題見せてくんね?」
『もぉ。また忘れたの?』
「今大会前で練習で忙しいんだ。…この通り!頼む!!」
『分かったよ…。はい。分からないところあったら言ってね?』
「さんきゅー!」
あの時は、あんな事が起こるなんて思いもしなかった。