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【刀剣乱舞】波乱万丈、犯罪都市【名探偵コナン】

第11章 〜喫茶ポアロに、事件の残り香〜



その時に園子と蘭が、あれ、と首を傾げて疑問を持った。曰く、「安室さんって麻衣さんの年齢いつ知ったんですか?」と。そう言って尋ねられた安室は、麻衣に言ってもいいか確認する様な視線をチラリと向けた。それに倣ってコナンも彼女と連れ二人を見やる。麻衣が考え込んで躊躇う様子を見せてしまうが、何とか言葉を選んで控えめに答えた


「……あまり外聞がよろしくないので、深くは言いませんが。警察にお世話になった事があって、偶々お会いする機会があったんです。そこで何度かお互いの事について、軽く雑談したんです」

「「え?!」」

「ふーん、そんな事があったのか……。って言うか警察の世話になる程の出来事なんて、相当大変な目に遭ったって事だろう?無理強いしてまで聞く気ないけど大丈夫だったのか?」

「(……そーいや何だかんだで忘れてたけど、その事件はすっげぇ気になってたんだよな)」

「一応被害もなくて大丈夫でした。心配していただいて、ありがとうございます」


何やら不穏な事情があったと聞いて、探偵二名は誤魔化された内容に関して酷く探偵の本能が沸いてきた。話し方からして被害は特に無さそうなのだが、やはり詳しく聞いて確認したい。しかし当時の事情を根掘り葉掘り聞きたいものの、麻衣が話す事を拒んでいる以上は深入りしても不快な思いにさせるだけだ。なので世良も、詮索はよして驚きながら心配そうな蘭達と共に、麻衣へ気遣いの言葉をかけるだけに留めた

それで何ともないと聞くと、全員が揃って「良かったね…」と安堵の深い息を吐いた。そんな一連の会話を見届け続けた安室は、仕事中だったためにそっとカウンター奥に戻っていった。すると不意に「あ、」と何かに気づいた世良は声を挙げる


「そういえば事件の話でもう二つ…。先週僕達も巻き込まれた事件だけど、麻衣さん体調崩してたよな?あれから早めに帰ってたけど、あの日は大丈夫だったかい?」

「…え?何で体調悪いのに出かけたの?」


家で休もうとしなかったのか。怪訝そうな顔をしているコナンは、麻衣にそんな疑問を持った。少年が言外で呆れているのが分かり、思わず彼女も苦笑いになる


「ああ、いえ……出かける前はホントに体調が良かったんですよ。それが事件が発生する前に、物凄く気分が悪くなってしまって」
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