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【刀剣乱舞】波乱万丈、犯罪都市【名探偵コナン】

第11章 〜喫茶ポアロに、事件の残り香〜



「……っ。あのね麻衣さん、ボクは探偵だから重大な謎や秘密を暴く事が使命だと思ってた。だから正直初めて会った時に怒られて腹が立ったし、二度目に会った警視庁での言葉とか色んな事が忘れられなかった…。それで、不愉快になる事も酷い事もいっぱい仕掛けてきた。だから、悪い事してごめんなさい」

「……ええ。きちんと謝ってくれて、ありがとうざいます」

「…っ?!」


最初と違って心底反省している態度で誠意の篭った謝罪をするコナンに、麻衣もそれを受け入れて感謝の言葉を返す。すると少年がバッと驚いた顔を上げたが、麻衣は気にせず鯰尾達をチラリと横目で見やった。これは先程の一部始終で、許した事への反論を認めさせない為だ。無論、その意を察した骨喰達は、不満ながらに『仕方がない』と肩を竦め、頷き返す他がなかった

しかし、器用にも一瞬で切り替えができる鯰尾がすぐさま、不思議そうに麻衣達を見ている蘭達に笑って、場を取り繕う一言を発した


「あ、良ければ『てーぶる』一緒にどうです?」










それから、鯰尾の提案は快く受け入れられた。麻衣達とコナンと女子高生の三人組が、テーブル二席を合体させて一つに纏まって座る。その際、順番は片側に麻衣と鯰尾と園子が並び、向かいで骨喰と蘭とコナン、世良が隣席の境に当たった。すると間をおかずして安室が注文を取りに来たため、まずはメニューを覚えるくらい常連である蘭達がすらすらオーダーしていく。なのですぐに順番は訪れ、NAME1#達がメニューを見ながら何にするかを仲良く話し合って決めた


「うーん…、麻衣嬢は何にするか決まった?」

「そうですね…。ブラックコーヒーとハムサンドにします」

「……兄弟、俺は麦茶とナポリタンだ」

「うぇっ?!二人とも早すぎるって!それじゃあ俺、ほうじ茶とペペロンチーノで!」


慌てて最後の鯰尾が注文すれば、素早くメモを終えた安室が営業スマイルを浮かべ、「かしこまりました」と言うと、カウンター奥のキッチンに帰っていった。その一方で、コナン達は麻衣を意外そうに見て驚いていた


「えっ、麻衣さんブラックコーヒーいけるんですか?」

「なんか意外…。優雅に紅茶か抹茶飲んでるイメージしてた…」

「僕も同感。苦くないのか?」
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