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【刀剣乱舞】波乱万丈、犯罪都市【名探偵コナン】

第8章 〜探偵達のそれぞれの思い〜



そう言って、自分の頭にポンポンと触れる沖矢に、コナンは頼もしさと安堵を感じた。ギリギリの危険な境界線も、きっと必ず渡っていける。結局、沖矢もコナンと同じく、秘密は暴きたい主義なのだ








それから数日後の事。平日の夕方で、喫茶店ポアロに女子高生が三人で会す。他の客は居ない。このメンバーは、ポアロの上に住む探偵の娘・毛利蘭と、その親友であるショートの茶髪にカチューシャの女生徒・鈴木園子、そして一見男っぽいが制服は女子用の、黒い短髪で八重歯が特徴的な世良真純。彼女達は学校でも一緒に過ごす、仲良し三人組だった

だが普段は笑顔で語り合う三人の、その表情が今日(こんにち)はバラバラだ。園子は不機嫌そうに怒りを表し、蘭は悲しげな苦笑いを溢し、世良は握り拳を顎にやって難しい顔で考え込む。そんな三人の今回の話題は、今いるポアロでのある一件。コナンの好奇心が起こしてしまった、麻衣達とのトラブルである


「……なるほどね。彼がいつもの癖で、他のお客さんに絡んじゃったのか。好奇心が悪い方に捕らえられたって事だろうね。で、その女性が実は名家のお嬢様で付き添いの男達が護衛だったらしく、コナン君が散々悪い部分を出されてコッテリ怒られてしまったと…。それで蘭君が謝ったら注意を受けて、相手のお嬢様が両成敗で半ば強引に決着つけたんだな」

「そう!だから騒ぎを聞きつけて、ガキンチョと謝った蘭まで責めるのが許せないの!確かに小さな子供を放置しちゃってたけど、非があるのはあくまでガキンチョでしょ?!しかもガキンチョに対しても酷過ぎ!何で小学生にあそこまで怒るわけよ!」

「だけど園子……。相手の人が言ってることは正論でしょう?悪いのはこっちだからしょうがないって…」

「そんなの、蘭が気に病みすぎよ!ゼッタイ許さないんだから!大体、私が一番ムカついてるのは最後に出てきたあの女!大人しそうだけど本心は怒ってて、イケメンの前だから良い人ぶってるだけに違いないわ!」

「ちょっ…園子今のは言いすぎよ!」


ここまで、店内に三人の会話が大きく響き渡っている。他に客がいれば騒音ものだが、迷惑にならない状態でよかった。ともかく。話を簡潔にまとめた世良へ、怒り心頭で訴える園子。そこに気落ちした蘭が反省の様子を出すと、更に園子が激しく憤った。その言葉選びはあまりに酷く、蘭が言いすぎだと叱る
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