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【刀剣乱舞】波乱万丈、犯罪都市【名探偵コナン】

第8章 〜探偵達のそれぞれの思い〜





同時刻。米花町の住宅街に一軒の豪邸が建っていた。表札の文字は工藤邸。そこでも二人の大人と子供達が麻衣達について詮索していた。部屋は周囲を本棚に囲まれており、図書館のような作りになっている。

まず一人目の、子供の名前は江戸川コナン。ポアロと警視庁で二度も麻衣と遭遇している少年である。初対面では苦い思いをしたが、警視庁で名前を聞けて調査に踏み出す事になった。そして、もう一人は沖矢昴という糸目でハイネックが不自然な男だ。今回、コナンに調査を頼まれ色んな情報を提示した

だが、情報を一通り聞いていたコナンは不満そうな表情になった。険しい顔で報告を聞いており、責めるような言葉を放つ


「……ねぇ昴さん、榊麻衣と榊家については調査の結果理解できた。でも、肝心な護衛の詳しい情報や、依頼された相談事とか、宮内庁に纏わる情報が無いのはどうしてなの?FBIならある程度のことは調査できるよね?」

「ええ…。ですが、集めた情報は全て厳重にロックされていました。重ねてコナン君が指摘した部分を調査した事で、高度なハッキングの罠にかかりましてね。何とか1時間かけて逃げたんですが───、」

「1時間?!」


コナンが思わず、聞き捨てならない台詞に声を上げた。愕然とする少年に対し、沖矢はしっかりと頷いてみせた。彼の糸目が薄っすらと見開かれ、モスグリーンの鋭い眼光が露わになる。すると、沖矢の手指がハイネックに伸び、何かを押した仕草の後にこれまでと違う声を出した


「───ああ。榊麻衣とその仲間達は、それ程に重要な人物のようだ。何とか完全なハッキングから逃げ切れたんだが、パソコンにこれが届いた」


そう言って、沖矢がその場を離れると部屋の最奥にあるデスクに向かった。コナンもその後を追いかけて、デスクを見上げると画面が開かれたパソコンがある。それは椅子の方に向けられており、何とか椅子によじ登って画面を見ると想像を絶する内容だった


「……なっ?!政府からの警告文?!」

「そうだ。これ以降深く詮索するなら、国家反逆罪の罪で例外なく逮捕するぞとな」

「こ、国家反逆罪?!でも、FBIはアメリカの警察機関でしょ?!理由を誤魔化せば何とかなるんじゃ…!!」

「無理だ」


混乱して大声で無茶言うコナンに、沖矢はピシャリと否定した。
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