• テキストサイズ

【刀剣乱舞】波乱万丈、犯罪都市【名探偵コナン】

第29章 〜奇々怪々〜





「珍しいですね。君ほどミステリー好きなシャーロキアンが、非現実的なものを相手にムキになるなんて」



阿笠邸を出たコナンは、同時に外に出てきた沖矢に誘われる形で実家の工藤邸に入っていった。工藤家は両親が有名人なだけありって豪華な家に住んでいて、リビングは豪華そうな小物を並べた棚と大きなテレビが置かれて上質そうなソファもある。コナンと沖矢は向かい合う位置で座り、沖矢も『間接的』に聞いた阿笠邸での話を始めたのだ。そしたら謎解きのしがいがあると言った沖矢に、大阪の依頼やポアロの怪奇現象を詳細を漏らさず事象のみで語って聞かせた

すると実に楽しそうに揶揄い始めた沖矢を、コナンがジト目で睨んで恨めしげな顔になる



「揶揄ってくるけど、笑い事じゃないよ赤井さん。現に科学で証明出来ないモノは何度も遭遇してるでしょ?」

「ん゛ん゛っ……そうだな。巫山戯てすまなかった」



よほど意外で面白いのか笑っていた赤井も、コナンが本気で拗ねる前に咳払いで気持ちを切り替えた。赤井は沖矢昴の変装をしたまま糸目を見開いて、変声機もオフの状態に変えるとコナンに軽く謝った

赤井とてFBIの切れ物であり現実主義だが、実際目にしてしまったものを無かったことにはしない。確かに己は日中の日当たりが良かった場所で、子供達と共に真っ黒な人影に遭遇していたのだ。当時の身の毛もよだつような恐怖は、今でも記憶にしっかり刻まれている

なので二人ともお化け屋敷が気になって仕方なかった。他にも超常的な何かがあるのか、それを何処まで自分達が分析できるのか。リアリストとして矜持が疼いていた。勿論、灰原の忠告だって思う所があったし、詮索するにあたって同情や罪悪感もある



「出来れば僕から安室さんに確認取ってみるよ。依頼人の相談が心霊現象の解決なのか、警察の調査は念入りにやったのか」

「ああ、重要な話だからな。依頼について答えてくれるかは微妙だが……」

「一応守秘義務あるもんね。仕方ないけど、あんまり期待できないかも。そしたら麻衣さんに話を聞くのもありだと思う、都内の事だし把握してるかもしれない」


取り敢えず知れる情報が欲しいということで、コナンと沖矢は聞き込み相手を安室と麻衣に絞って話を進めた
/ 325ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp