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【刀剣乱舞】波乱万丈、犯罪都市【名探偵コナン】

第28章 〜ホラースポット・ポアロ3〜



「ああ、把握しているよ。僕らは警察に許可をもらって来たからね、不法侵入じゃないから大丈夫。きっと明日には営業再開になると思うよ」

「そっか、明日になるんだね。お兄さん達も警察の許可が出るって事は、ポアロの事故を捜査しているの?」

「捜査はとっくに終了したよ、我々が来たのは安全チェックの為さ。事故の原因的に必要らしくてね、営業に問題ないか確認したんだよ」



何故かコナンを見ては苦手そうにしている南泉と、無口で表情が動かない白山は喋らず、長義だけがコナンとまともに会話していた。そうしてポアロが翌日、無事に営業を再開出来ると聞くと常連ながらこの朗報に安堵した。今では規制線に遮られているそこは、専門家である長義達が安全確認を必要とする事故現場になっている



「安全確認って……、具体的にはどんな危険があるの?」

「そうだね、例えば真っ黒い人間が見えるとか。無性に入店するのが嫌になったり、体調不良や視界に靄(もや)がかかるとか」

「……それって日光の当たり具合だったり、本当に体調が悪い人なら当然起こる事じゃない?後者の人で薬があったら、体調が落ち着くまでポアロで休むかも」

「当然なるとも、誰しも可能性はあるね。だけど特殊な条件に当てはまった人物達なら、その人だけに起こる時もあるんだよーーー」



危険を問われた長義が挙げた項目は、どれも状況によっていつ起こってもおかしくない。一般的な考えとしてそう答えたコナンだったが、長義は前日の麻衣や清光のように意味深な事を告げた

それを聞いたコナンは、やはり一般論以外の可能性が分からず「条件って何?」と問い詰める。コナンはいつもオカルトの話については、麻衣達の言葉の真意を掴めていないのだ。彼らは常にコナンへ理解を求めていない、仲間の間で意見を纏めて周囲と一線を引いている

ならば、自分が彼らに問い続けるしかないのだ。事の真相を分かるようになりたい、好奇心が疼いている



「霊感ってやつさ。素質を持つ者、波長が合う者、干渉された者……。最近の医学ではね、所謂霊感持ちの人間の脳は一般的な脳とは違うのが分かってる。でもまぁ、別に嫉妬されたり羨む才能でもない。つまりは生と死の境界、識別が曖昧になっているわけだしね」



その場にしゃがみ込んだ長義が、コナンの瞳を真っ直ぐ見つめながらそう言っていたーーー
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