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【刀剣乱舞】波乱万丈、犯罪都市【名探偵コナン】

第28章 〜ホラースポット・ポアロ3〜





翌日。どうしても衝動に駆られてしまったコナンは、謎を少しでも解消するべく園子に電話をかけてみた。麻衣が警視庁で最後に言っていた言葉を覚えていたので、結局その代物の正体と今後の処遇を聞こうと思ったのだ

それは当然、毛利探偵事務所の中では親子の姿があって行動しづらい為、何処へともなく外を出歩きながらになるのだが。コナンはスマホを持っている側とは反対の手をズボンのポケットに突っ込み、周辺を歩き回りながら自分が知らない裏側の謎に迫っていく

しかし終わった話だからと蒸し返すのを渋る園子に、「だって気になるから」と駄々をこねて聞き出せたけど、真面に聞くのに抵抗があって思わず苦笑いになった



「ふーん……何か危ない物って言われてたけど、『タカラバコ』って名前だったら案外そうでもないのかな?ただのおまじないの道具だったんだよね?」

【それがそんな気楽な物じゃ無かったのよ!『おまじない』も結局は漢字に直せば『御呪い(おのろい)』って書くらしいし……。その名前の通り本当に大事な物を詰めて、嫌な物を消しちゃおうってかんじのヤバい奴だったみたい】

「えー、何その緩んだ説明……」

【仕方ないじゃない、詳しく聞く気が失せたのよ。相当血生臭くてイカれてるって言ってた、そんなの聞いて問い詰めれるほど物好きじゃないわ。元からどんな方法でも傷つかないで不気味に感じてたもの、麻衣を通して警察のお偉いさんと話したら昨夜買い取り価格と同じで値段で回収してくれたし】

「は?!えっ、血生臭い内容にしてはざっくり過ぎたよね?!って言うか、骨董品を買い取った額で売っちゃったの?!」



まずは骨董品の名前と大雑把な説明を受けたばかりに、拍子抜けしたと軽い態度で話すコナンだったが、それで気分を害した園子が気味が悪そうに喋った事は衝撃だった

億単位の金銭を一夜でやり取りしたのもそうだが、どうして骨董品を買い取る手段を取ったのか。単に被害者の接点として存在しているだけの物じゃないのか、と



【そうよ。あれの発掘場所が危険区域で報告されていたらしいの、それをきちんと把握して管理できなかった町長や都知事に責任があるって。だからきちんとその人達の処罰はするし、被害額で回収されてくれって言われてね】

「そ、そうなんだ……。因みに回収された後の事って聞いてるの?」

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