第28章 〜ホラースポット・ポアロ３〜

［未解決事件調査経過報告書］

以下の報告は捜査一係課の極秘とし、他部署や警察外への情報漏洩を一切禁止とする


事件発生時刻……○月×日午後１３時００分ごろ

事件現場……東都杯戸町ーーー（以下略）『株式会社○○○○』


目撃者及び当事者……現場の会社の事務員・荒坂由依（あらさかゆい）


死亡者……新島新（にいじまあらた）（４０）、高橋博之（たかはしひろゆき）（３５）、坂上徹（さかがみとおる）（３６）

＊身辺情報は別紙に記載されています


死亡者の死因……ショック死（体内において臓器が傷つき、血液量と激痛によって死亡したと思われる）体が痩せ細っていたので栄養失調や生活習慣に難があったと見られる



本事件は目撃者である荒坂由依の証言により、他殺の可能性が低い為事故死と推測している。死亡者に外傷は一切無く、防犯カメラの映像を確認したところ、目撃者以外が現場となった会議室に近付いていなかった。防犯カメラの映像からも相違は見られない。そして同日の同じ時間に、喫茶店ポアロで従業員がもう一名死亡しているのを確認。

よって本件を同じく怪死の事故と推測し、原因についての捜査を行う。捜査の協力者として榊麻衣以下、九十九神社の勤務者数名を派遣するものとする



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［追記］

上記二件の調査の結果、死亡者は全員下図の地点で建築物の取り壊し作業を行なった事が判明。住所はーーーーー（以下略）。その敷地内から現在、鈴木財閥の相談役・鈴木次郎吉が所有する骨董品が入った木箱が発見されており、一緒に埋まっていた書記から事故に関わっている事が判明



（山林地帯に小さな神社が書かれた地図）
（廃れた神社と鳥居が写った写真）
（土を掘り起こした穴の中に、複数の人骨と動物の骨に囲まれている木箱が写った写真）




上記は捜査資料を一部抜粋したものである