• テキストサイズ

【刀剣乱舞】波乱万丈、犯罪都市【名探偵コナン】

第27章 〜ホラースポット・ポアロ2〜



やはり疑問が出ると気になって止まないコナンは、自分や蘭と安室達との違いが何かと必死に頭脳を働かせる。何故か認知出来なかった条件があるはずだ、男が死亡した原因と犯人がいるなら手掛かりだって掴めるだろう。そう考えては早く仕掛けを暴いてすっきりしたいと思っているが、如何せんコナンには情報が不足している。
そこへ「詳細を教えてほしい」と申し出る麻衣に思考を中断し、同意して頷き返した三人が順で心当たりを挙げていった

まずは世良の証言だ



「それじゃあ、まずはボクから言うよ。ボクが不思議に思った事は手首の紋様さ。亡くなった彼の左手首にあったんだけど不気味でね……。突然彼が倒れて苦しみ出した時、ボクが安室さんと一緒に駆けつけてみたら、一瞬手首にそれが浮かび上がってすぐに消えてしまった」

「……それは世良の姉ちゃん、見間違いだったんじゃない?」

「あの男性は最初からずっと手首にタトゥーやシールはありませんでしたよ。彼が来店してきてすぐの時も、苦しんで倒れたのでそばについていた時もです」

「やっぱりそうだよな?結局監視カメラの方でも何も無かったし……。だけどただの見間違いとも思えないんだよなぁーーー」



世良から話を聞いたコナンや安室が『手首に何も無かった』と証言するも、彼女自身はただの見間違いという判断に納得しきれていなかった。男の紋様が浮かんだ手首を見た瞬間の悪寒、そして異様な空気感に緊張を覚えたのは決して勘違いなどではない。例えそれを認知したのが自分のみだとしても、麻衣なら得体の知れないそれすら突き止められる筈。そんな奇妙な確信を持てたきっかけは単純だ、自分以外にも二人似た体験をしている者がいる。世良はその内の一人、同じく探偵の安室に目を向けた



「ーーーそれに園子くんは兎も角、安室さんまでこういう現象について真面目に考えてる。アンタは一体何を体験したんだ?」

「……黒煙です。亡くなった男性の遺体にゆっくり出てたんですが、それに驚いたのは自分だけでした。寧ろ世良さんが躊躇いもなく触れて、死亡の確認を取っていたでしょう?煙に火の気や異臭もなければ、嗅いで僕の体に異常はありません。世良さんもでしょう?」

「確かに黒煙なんて見てないなぁ。僕も薬品や毒特有の体調の変化は感じなかったし……」
/ 325ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp