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【刀剣乱舞】波乱万丈、犯罪都市【名探偵コナン】

第22章 〜大阪心霊現象ミステリー 追求編〜



けれど、果たしてその事件は実際に起こっているのか否か。加えてどのような手法で怪現象が起こし、肝心の犯人は何処の誰なのか。それ以前に、科学的に不可能な事を可能とする存在はいるのか。探し物とはいったい何だというのか



「は、はははははっ!嬢ちゃんまさか、これが幽霊の仕業だったって言いたいのか?しつけぇな、そんなのあるわけねぇって!ハハハハハ!」



まるで底冷えするような薄寒い空気が漂っていた。だんだん重苦しく積もっていく、非科学的と言わざるをえない証言の数々。それでも小五郎が引き攣った顔で笑いながら『ありえない』と一蹴したのだが、麻衣は肯定も否定もなく意味深に沈黙するのみ。解釈は好きにしても良いといった具合で、正体を突き止める事に対する感心が薄いようだった。そんな彼らの異様な様子に、女子高生二人がいっそう取り乱す



「で、でもお父さん、電話も夢もありえない事ばかりじゃない!」

「そうや、こんなん幽霊の怨念に違いない!よっぽど大事なもんやったんや、それを探して彷徨い続けとるんやって!!」

「やからんなもん無いって言うとるやろう?!監視カメラや、外にも中にもつけとったさかい、アレに絶対証拠がある!」



再び声を荒げて怒鳴った平次のこの発言に、すぐさま「警察も同じ事をしたけど収穫ゼロだったよね」というツッコミを欠かさぬ青江。そうだ、防犯システムとして信頼の高い監視カメラ。あれに偽装編集をするならその痕跡は必ず残っている為、犯人が手を出す可能性はスペックの高さもあって殆どない。但し、この家の捜査結果は偽装も無いのに証拠が見つからないという完全犯罪であった。しかも付けたカメラ配置は警察が付けた時と全く同じ場所、彼らも死角がいっさい存在しない配置に設けていたのだ

なので、それでも根気強く「今回は分からへんで!」と言った平次のために午前中を使って手分けしながらカメラ映像を早送りで見ていく。因みに分かれ方は小五郎とコナンと蘭、平次と和葉と三船夫婦、安室と#と青江と数珠丸だ。一応、探偵達を代表として見逃しのない視聴を行った結果、グロテスクなので二階のカメラを覗いた全てに人影は一切映っておらず、安室以外の探偵達は机に頭を乗せてどんよりオーラを纏って撃沈する



「くっそぉぉおお、何やねんホンマ!」

「ありえねぇ、こんなの認めねぇ……」
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