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【刀剣乱舞】波乱万丈、犯罪都市【名探偵コナン】

第17章 〜手を取り合う架け橋〜



よって組織のボスは性別年齢容姿全て不明、側近の『ラム』と呼ばれる人物の事も、数多の噂があって信憑性にかけるそうだ。と言っても、一応候補は何人かいるらしいが、全員疑わしいのが現状である様子

そして『安室透』という名前は、降谷零がコードネーム持ちの幹部として。また、探偵業と喫茶店のアルバイトの裏で情報屋として活躍できる様に作った偽装なのだ。無論、他にも組織に潜入中の工作員ーーーNOCは大勢おり、世界規模で組織壊滅に尽力していると言う

降谷達のそんな基本的な説明の後も、麻衣は膨大なデータを許可された範囲で閲覧させてもらった。そうして所々に説明を入れたり、詳細を問うたりしながら、全てを噛み砕いたのが四時間前後である


「ーーーこれが我々の組織が抱える重要な事案です。正直に言うと、あまり捜査の進展がないまま危険な状況です」

「このままいけば日本が、世界中の凡ゆる国が、秩序と平和を脅かされ続けます。だから俺達が、公安警察が何としても奴らを逮捕したい」

「もちろん、貴女方を始め特殊事案対策課の面々には、この事案で連鎖被害に遭った共倒れとはならないよう、極力務めるつもりです」


そう言って、風見と降谷と黒田はその順番で話を締め括った。彼らは終始自分達の正義と信念を訴える様に彼女達を見据え、麻衣達の方もまた晒さずに真摯さを込めた瞳で風見達を見ていた。麻衣は彼らの仕事に対する強い意思と、彼らの愛国心に尊敬の念を感じずにいられなかった。一期も彼らの在り方に感銘を受け、激励を送りたくなるほどだ


「こちらも貴方方と考える事は同じです。我々が担っている役目も、他の部署や警察組織が対応出来るものではありません。規模や分野が違ううえに、世間の常識を逸脱しているので」


そんな前置きの後、麻衣は一期に掌を向けると名前を呼んだ


「『一期一振』、顕現を解除します」

「「「っ?!!」」


彼女が一言唱えた直後、信じられない光景が起きる。麻衣の右斜め後ろで静かにざしていた一期が、ほんの刹那の、瞬きする間に部屋全体から姿を消したのだ。これに降谷達は我が目を疑った。例え仕掛けがあったとしても、一秒に満たぬ時間で人間が部屋から消失するのは不可能で。おまけに、彼らは誰一人として一期が消えたその瞬間に瞬きをしていなかった
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