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【刀剣乱舞】波乱万丈、犯罪都市【名探偵コナン】

第3章 〜全てはここから始まった〜



「……なるほど。だったら、今後はちゃんと子供から目を離さない方がいい。それも何かしら難点を抱える子なら、余計に気を配ってもいいかもね。だって、保護者は子供を放置してれば何かあった時、慈悲なく責を問われる」

「そーだぜ嬢さん、今回がいい例だ。ま、俺としては他所の育児に、文句をつける気も興味もないんだが。……これでも、お嬢の世話係として赤子だった彼女をここまで育てた。子供の世話の経験者として、いくつか物申しておこう。お宅の坊主は好奇心を満たす為なら見境がないようだ、きちんと自制の心とデリカシーを持たせること」

「「……っ?!」」



だんまりだったコナンと蘭は、清光達の厳格な発言で思わず反射的に顔を見上げた。息を呑んで目を見開いて、困惑気味の愕然とした表情が怯えと動揺のあまりその瞳を揺らしている。開いた口からは声すらも出せない

が、それだけ清光達が淡々と告げた言葉は、小学生と保護者を相手に言うには些か厳しすぎる台詞である。まるで、急所を一突きするほど、真っ直ぐ貫いた感想なのだ。当然、店内の全員が見事に絶句し、庇ったり反論も雰囲気が許さず、空間は一気に凍りついた


「鶴さん、清光」


すると、彼女の声で清光がグッと言葉を詰まらせた。「だって、そうでしょ…」彼は不満げに続ける


「これさ、子供にも言ったけどね、俺達って赤の他人なわけじゃん。偶然居合わせただけの浅い関係…。なのに一体どうして何席も離れた小声の会話を把握してたり、会話の最中の見知らぬ人間に平然と笑顔で割って入ったり、態と耳を澄ませた会話を偶々って平気で偽ってみせたり、他人の領域を当然みたいに土足で踏み荒らしたりしちゃうかな?俺たち、その子に何かした記憶は欠片も持ってないんだけど…」

「ぁ……いや、それは…ただ知りたくて…」



恐る恐る出したコナンの声は、とても小さなものだった



「だとしてもだ。例え友人知人であっても、自分の預かり知らぬところで弱みを知られてちゃ不愉快だと思わないか?不幸な話なら尚のこと嫌だろう?なのにキミは不謹慎で、嬉しそうに他所の厄介事で大はしゃぎした…。どうやら事件の話しか興味がなく、被害を受ける者の心労よりも好奇心を満たしたいらしい。悪いが、これは警察と俺達だけの問題でな、余所者は深入りせんでくれ」

「ちがう!そんなつもりじゃなくて……っ」
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