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【刀剣乱舞】波乱万丈、犯罪都市【名探偵コナン】

第13章 〜持てるものこそ与えなくては 後編〜





それから暫く経った頃になると。発見者である男性と女性の話を聞き終わって、再び麻衣達の事情聴取が始まっていく。それに伴い、子供達と付き添い二人が邪魔にならないように離れた。まずは長義が抱えている風呂敷の中身の検査からだ


「許可は得ている。存分に触れて、見てくれたまえ」

「は、はい…!」


まるでキラキラと輝く微笑を浮かべ、快く捜査に協力する宣言を主張した長義。彼は遠慮など無用だと言うが、鑑識係の警官達は緊張した面持ちで風呂敷を受け取っていた。その場にブルーシートを敷いてやたらと慎重な手つきで荷ほどきをし始める


「えー…、先ほどの続きで聞かせていただきます。お茶を買うため肥前さんは一時的に入り口付近の自販機へ行き、その後長義さんが合流してからずっとベンチにいたと仰いましたが、証明してくれる人はいますか?」

「ああ、ガキンチョ共と保護者の奴らがな。元は眼鏡のガキとハイネックを着た男がお嬢と知り合いだったらしい。自販機で俺を見た後、お嬢を見つけて話しかけてきた」

「なるほど、だから俺が来るまで彼らがいたのか」

「それでは発見した男性が叫び声を上げてすぐ、貴方方はどのような行動を?」

「普通としか言いようがないね。長義くんは現場にすぐに駆けつけたけど、僕らはこの場に居続けたんだ。眼鏡の子供とハイネックの男も一緒だったよ。まさか只事じゃないのは察せてたけど、殺人事件が起こるとはね…」


鑑識係の検査が行われてる傍で、目暮達も聴取を再開する。彼らは肥前、長義、南海という順に警察からの質疑に淀むことなく答えてみせた。実際、麻衣達にとって事件は何の関係性もなく、念のために被害者の顔写真を見たが知らない人間であった…。更に長義が職場と公園を行き来する状況も不審な部分がないと確認された。壺の鑑定結果も白になり、彼らは直ぐ様容疑者候補を外される


「───つまり、発見者の男性とあの女性のどちらかが犯人になりますね」

「うむ…。ところが彼らにもアリバイがあってだな…」


メモを片手に総合的な解釈を呟く佐藤と、それに難しい顔で頷く警部の目暮。刑事達は他の子供達や阿笠も集め、「何か気づいた事はないか」と一同に問うてみた。しかし現場にいない子供達と阿笠は首を横に振るだけで、何も分からない様子だった。その一方でコナンと沖矢は手がかりがあった様だ
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