第5章 戦
「終わったんだ。今回は凄い味方もいたし全滅したよ」
とショウが名を安心させる。
「そう、そうだよね」
町には一匹も入れたくない。
外部からの刺激がなければ内部の彼らはきっと大丈夫。
そう思って、妖怪の彼らを監視するための様に部隊に入れては外の仕事には出さないし、いつかの時のため部隊の"人"は外中心で戦ってもらっている。
いつかのくるその時までは共に生きると町の皆で決めたのだ。
「大丈夫」
そうショウに言ってもらい気持ちを落ち着かせている横で
「マジ疲れたぁぁぁぁぁぁぁ!終わったぁぁぁぁ!」
「食後の運動より辛ぇ・・・・」
「・・・」
「はぁ、本当に今回は多かったですねぇ」
と一行。
「さて、帰りましょうか」
朝からだいぶ登った日の光、名は戦いが終わり部隊皆での帰路を眺めては
(今回も無事終わった)
と安堵し、先にジープで帰る一行の三蔵の姿を見て
『こいつ次第だ』
と昨晩聞こえていた話を思い返していた。