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【最】共に居る

第5章 戦


「いやいやいや!」
「ハハ、実は血縁者じゃないんですか?」
その様子に驚く悟浄と笑う八戒。
名は何体か殺ると、腰に手をかけ二丁目の拳銃を出して撃ちまくる。三蔵と同じ武器、淡々と倒して行くその様に三蔵との血の繋がりを疑ってしまう。
「すげぇぇぇぇ!さっきの何だし!」
悟空は相変わらず妖怪の相手をしながら目を輝かせ
「いやぁ、何も心配いらなかったですねぇ」
と八戒も妖怪達と手合わせし
「俺も突き刺してほしー」
と悟浄も冗談を言いつつその先の鎌は赤く染まっていく。
「今回はやけに多いな」
と息を切らすショウと名。
「すみません。それ僕達のせいかと」
そう言う八戒に驚く二人。
「三蔵追っかけご一行だからな奴ら」
横で笑う悟浄。
「じゃぁ、あんたら早く出てってくれよっ!」
苦笑しながらショウが言う。
「町にさえ来なければ良い!」
と名も刀と銃で戦い続ける。
一行がここに居ると他に知られなければ町に来ることもない。
「では相手方にはここで全滅してもらわないとですね」
と八戒。
それに、町に来られたらまだ自我を保っている妖怪達である仲間に妖怪退治をさせなければならない。
((それも避けたい))
肉を切る音、銃声、悲鳴じみたものが飛び交い、到着した後援は一行達が危なくなるとどこからともなく狙撃していく。
「その銃少し小さくないですか三蔵様?」
「関係ねーだろう」
そして、お互いの背後に来ていた妖怪を撃つために銃を向け合う様な体制になる兄妹。
さらに後ろからきた妖怪に反応して二人はそのまま背中合わせになり
「まだ使っていたんですね」
「これで十分だ」
ガン、ガン
三蔵が弾を交換する間、名が三蔵の周りを打ったり切ったりし、三蔵が撃つ間に名が弾を交換する。
「良いコンビですねぇ」
「おっかねー兄妹」
と最後の最後の一人まで追い詰め
ガウン
と何も聞かず言わず名が射殺し、戦いが終わった。
(誰か取り残しただろうか。逃げた奴は?噂がたって町に妖怪が来たらどうする?皆には戦わせたくない。あぁ最後にやっぱりこれで全員だったか・・・・)
「コウ!!」
名が妖怪の死を前に考え事で放心しているところをショウが声をかけ
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