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【最】共に居る

第4章 変化


と外で呼べば、大きくなった蒼にショウと呼ばれた青年とまたがり宿を後にする。
合間に見えた外では何やら隊員達がそわそわした素振り。
「何事よ」
とおかげですっかり目が覚めた悟浄に
「・・・・・近くで何かあったみたいです」
と綾、そして
「お客さん達も夜まで宿から出ないでください」
と肝心な事を濁すところに
「何があったんですか?」
「蒼も連れてくし!」
「あの雰囲気はちょっとって感じじゃないでしょー」
「なんだ」
と、四人にたたみかけられ綾は大きく息を吸って
「・・・・・近くで妖怪が出たみたいです」
と伝えた。
四人の空気が強張る。
「けれど門の外の様ですし、今までも中に入られたことはなくて」
「失礼ですが、こーゆーことは度々?」
そうきかれ綾は眉を下げ
「昔に比べると・・・増えは、しましたね。けれどもここにはまだ自我をもった妖怪も居て・・・」
「綾」
と話の途中、ジェウが厨房から出てくる。
「ショウは行ったか」
ときかれれ頷く綾に、そうかとだけ言ってジェウは綾の肩をだき、
「ショウってのは俺の弟だ。守備隊で隊長をしててな」
と、辛そうな表情をした。
「妖怪の凶暴化ですね」
「この町の妖怪の方は若い方が多くて、守備隊に所所属してるんですが・・・・」
と綾が言葉をつまらせる。妖怪達が守備隊に所属しているのは高確率で凶暴化した時の見張りも兼ねてだろう。そして、同族を殺める側に立つ心境もなかなかなものだろう。
そこに
「ところであいつらって強ぇーの?」
と素朴な疑問を投げ掛ける悟浄。
「戦ってるところは見たことないですね」
顔を見合わせる綾とジェウ。
ただの一般人が、恐らく三蔵一行を狙った妖怪達相手にどこまで戦えるのかは程度がしれている。
四人はその話をきくと席を立ち外へ。
「ちょ、兄さん達今外に出たら」
とジェウが止めに入るが
「帰ってきたら飯よろしく!」
「朝からとかだりぃなぁ」
「いつも起きてくるのが遅いんですよ」
と三人が口々にする。
「食後の運動だろ」
「貴方がそれを言いますか」
三蔵は煙草を加え、外に居た守備隊に名達の居所を無理やり聞き出しては一行はジープで門の方に向かった。
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