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【最】共に居る

第3章 確定


綾んとこは大家族だから2人位減っても大丈夫だろとも笑うジエウ。
「確か兄が居たな」
記憶を辿るとあの宿屋の子は男女の兄妹だったはずだ。
「今は弟も居るぞ。」
そう嬉々とするジエウに
「じゃぁ悟空の扱いはお手のものそうですね」
と八戒が笑う。
するとジエウが少し寂しそうな顔をして
「やっぱり連れてくんだな」
と言って名を見つめる。
「そこで潰れてる奴次第だ」
と三蔵も眠気眼で言うと
「あんたも限界そーだな」
と苦笑され、
「ま、次はまた離さないように頼むよ」
と名を撫でながら言うジエウは兄らしく、父らしい存在に見えた。
「つっても、女連れてくのは大変じゃね?」
「悟浄は女性マスターじゃないですか」
「そんななのか?そんな所に名はやれねーなぁ」
「だから、賛成なのか反対なのかはっきりしてよあんたら・・・」
と疲れきる悟浄。そんな2人の間では三蔵が座りながら眠りについてしまい
「確かに僕達の旅はまだまだ長いですし、野宿は当たり前ですし、妖怪相手に野宿にと、そんな所に大事な妹さんは預けられませんね」
と笑う八戒、
(野宿2回言いやがった。)
と思う悟浄。
「あんた達妖怪に追われる身なのか?」
そう心配してくるジエウに
「えぇ、喧嘩売りに行ってるもので」
とさらりと笑う八戒に苦笑する悟浄。
呆気にとられるジエウは少し悩んで、
「ま、多少はあんた達の役に立つはずさ」
と苦笑した。
そうして三蔵を起こし、名を起こしてとうとうお開きに。
「本当に連れてくのか?」
「心配ですか?」
「まーな。けど三蔵次第だろ?」
と眠気眼の三蔵をベッドに放り込んで悟浄と八戒が話す。
「珍しく飲みましたね」
「そーね」
と話して三蔵の部屋を後にした。
 

一方町の外ではジエウの弟ショウが、外の見回りで町に向かってきたのに何処かに引き返す足跡を見つけていた。
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