第2章 入学
教室に残されたみんな…………。
「紫苑って何?ムカつくんだけど」
パーマが怒りながら言った。
「顔は可愛いのに勿体ないね
でも心の中で僕達がホントにウザイって読めたよ」
心読みがそう言うと余計に怒るパーマ。
「馬鹿ね」
ドンって心読みは蛍に殴られた。
心読みは頭を抑える。
「言わなくてもいいことを言わないの」
蛍はそう言うと
「なんかあるんやろうな紫苑」
蜜柑が続けて言う。
「棗になんか似てる
俺ちょっと見てくるよ」
ルカはそう言って、紫苑を追いかけに行った。
ーー。棗はいつも木の影で寝ている。
人と関わりたくない所似てるからもしかしたら紫苑も?
その予感は当たった。
「何?」
冷たくぶっきらぼうに話す紫苑
冷たい目。
それを気にせずにルカは紫苑の隣に座る。
「隣座っていいとか言ってないんだけど」
それでもなお冷たくする紫苑
ルカは気にせずうさぴょんを撫でてた。
隣でため息が聞こえる。
この風の音しかしないけれど紫苑が何処も行かないって事は
居てもいいって事なんだろうな
ってちょっとは思った