• テキストサイズ

黒猫と私【学園アリス】

第5章 未来


「今日は任務ナシになった」

ペルソナが現れて言った言葉。
そう。それだけ言って寮に帰った。
任務がない日は私の病む日
誰も必要としてくれないって考えてしまう。

お嬢様今日サボりかしら
ウチはあんな人知らんで分からへんけどサボりとちゃうん?
って言葉が次々と言われる。
私はそれを無視して寮に戻った。

バフッ。
布団の上に飛び込む。
なんで私ばかり…そう思いながら枕に顔を埋めて声を殺して泣いていた。
しばらくすると

㌧㌧。
扉が 叩かれ中に人が入ってきた。

「棗今日は帰って…」

私はどうせ棗だと思った。だけど

「五十嵐俺ルカだよ」

……ルカ?なんでルカが居るの
苗字で呼んでる時点で記憶は忘れてる。なのになんで来たの。

私はルカを睨んで

「何しに来たの」

冷たく低い声でルカを突き放す。

「棗に五十嵐の部屋行って話してくれって」

なんだ。棗に言われたのか。
話す事も何も無いのに。私はルカの傍に居たいけどこれを望んだ訳じゃ無いのに

「話す事ないよだから帰ってよ」

私はさっきと同じように突き放す。
そうすればルカが帰ると思ってた。

「悲しそうな顔してるのに五十嵐をほかることは出来ないよ」

そう言って微笑むルカ。
ズキン。心が痛い
その笑顔はいつも誰に見せてるの?私以外にも見せてるでしょ…
そう思ってたら

「抱い…てよ……」

そう言いながら私の目から涙が零れた。
/ 51ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp