第4章 過去
私は部屋から出て蜜柑の元へ向かってる最中
「佐倉取ったってどういう事?」
ルカの声が聞こえた。
私は柱に隠れて話を聞こうとした。
「アリスや、アリス取っただけやねん
ルカぴょんには分からへんと思うけど棗が紫苑が来てから様子がおかしなってこのまんまやとウチ棗に捨てられるんとちゃうんかなって不安になっただけやねん」
知らなかった
蜜柑がそんな思いで居たなんて…棗のせいでこうなったなら私は棗を恨みたい。
ずっとずっと恨んでいたい。
そう思った。
「佐倉なら俺のアリスも取ってよ俺紫苑の側から離れたくないんだもう二度と。」
もう二度と?
痛っ…。
急に頭が痛くなる。
ーーーーーー
ねぇ、君の名前は?
それ幼い頃の話。
小学生ぐらいでたまたまルカと棗のいる学校に転校してきた。
俺は乃木ルカ…。
アリスなんだよね?同じだね。同じなら私が君達から守るよ絶対に
学園なんかに渡さないから。
ーーーーーー
遠い遠い過去の記憶。
その後はあまり思い出せない。
でも確か私はルカと棗に会っていた。
忘れてたけれどずっと会っていた。思い出してきた…。