第4章 過去
次の日私は学校を休んだ
休んだ所で学園祭の準備やらで忙しくてルカも私が休んだ事を知らない。
きっと任務かなんかなんて思ってる。
力を無くした私。
このまんま吸血鬼なんてものも無くしてしまったらルカのそばにいれなくなる。
そう思うととても寂しくて涙が出てきた。
「蜜柑ちゃん五十嵐さんのアリス取ったって………」
遠くから聞こえる声。
あ、飛田?だっけ委員長かなんかの声が聞こえてきた。
いやそんな事より取ったってどういう事?
そう思いながら私はアリスの力を強めた。
そーする事でもっとハッキリと聞こえるようになる。
「棗に色目使うしウチかてそんな事したくないねんけどなんかムカつくねん」
蜜柑の声が怒って聞こえる
色目?いや、色目なんて使ってないし何言うとるのこやつ。
そう思ったら腹が立ってきた。
文句言いに行こうそう思って、私は部屋を出て蜜柑の元へ向かおうとした。
「もう1つのアリス取ったら学園に居れなくなるんだよ?」
「別にええとちゃうん、アリスなんて望んでない要らないって心読みが言うてたんだからウチは手助けしたようなものやねん」
心読まれたのか…確かにアリスなんていらなかった普通の人で良かった。
けど今普通の人になったらルカと居れなくなるからそれはもう嫌だった。