第4章 過去
「俺にしとけよ」
どこか寂しそうな声で棗は言う。
その寂しそうな声に私は思わず布団から出て棗のことを見た
「なんか蜜柑と合ったの?」
その言葉に棗は首を横に振り、近寄ってきた。
思わず逃げたかったがあまりにも悲しそうな顔に私は動くとも出来なかった。
「ルカなんかに渡さねぇよ」
そう言って私の頬を撫でるとキスをしてきた。
!?!?
思わず私は固まってしまう
何が起きた?まさか私棗にキスされた?
そんな甘い言葉かけてキスしてきた?
え、待って。私にはルカが居るしこれルカにバレたらやばくない?
そう言ってずっとあたふたしてた。
「ばーか、ルカとはキスしてんだろ」
「誰かば……んっ」
言い返そうとしたらまたキスをしてきた。
棗を押そうと思っても手首をしっかり掴まれてて動く事も出来なくて
まるで外から見たら私が棗を受け入れてる見たいになってた。
「いて」
棗が舌を入れようとしてきたから私は棗の舌を噛んだ。
離れていく棗。
「また明日な」
そう言って部屋から出ていく。
また明日?お前に明日なんてねぇよ!!!
そう叫んだけど誰も居ない。
もうずっとルカの部屋に居ようかなとも考えた。
明日ルカに会わす顔が無い…
付き合った次の日棗とキスしましたなんて絶対に言えない。
明日は休もう。そう思って眠りについた。