第4章 過去
ふわふわのホワロンやお揃いのキーホルダーなど買ったりして満喫した。
この時間が止まったらいいのにってずっと願った。
けど長くはやっぱり続かず
「紫苑任務だ」
ペルソナに捕まった。
今日はない筈なのに…こんなアリスいないから任務も行きたくないって心の中で思いながら
「行ってくるね」
私は笑顔でルカに言うと
「待ってるから」
笑顔で返された。
私はペルソナと任務に向かう。
「今日は黒猫も一緒だ」
ペルソナがそう言って車に乗り込む。
私も車に乗ると棗がいた。
あの事があってから気まずいから私は喋らず外の景色を見ていた。
「おい吸血鬼」
棗が話しかけてくるが私はずっとシカトをした。
それなのにひたすら話しかけてくる棗。
内心イラってしてしまったが
「何?」
思わず返事をしてしまった。
しつこすぎて返事をしなきゃきっと話しかけてくるんだろうって思えたから。
「お前ほんとに覚えてないのか?」
その言葉におぼえてるも覚えてないも私は会ったことがない。
それしか言えない。
そう思って無視をした。いくら過去の事を考えても出てこないし
棗と会ってたらこの目付き悪い野郎は絶対覚えてるはずだしね。