第3章 私と棗
「なんでそんな無愛想なんだ?」
お前に言われたくねぇよ。
なんでこいつどんな絡んでくる?普通に無視してるの分からんのかよ。
頭悪いのかよ。
あ、悪くは無いのかスペシャルなんだもんな。
「無視しか出来ねぇのかよ」
無視をしてもずっと話しかけてくる棗に私はついため息を付いて口を開いた。
「無愛想なのは同じそれと無視してるんじゃない関わりたくないの
だから話しかけて来ないで欲しい」
そこまでハッキリ言ったんだから話しかけて来る事はないでしょう
これで話しかけてきたらホントただのバカ
「ルカは?」
チッ。
これで何度目だろ舌打ちするのは。
関わってくるな言うてるのに関わってくる所ルカにそっくり。
だけど私はそのぐらいが丁度いい。
関わるなって言って関わってこない人はそれまでだし関わってくるなら私と話したいそう思ってるから。
きっといや、絶対ただの私のワガママなんだろうけど。
「ルカはいいの、私は救ってもらってるから」
その言葉にピクリと眉を動かす棗。
顔が微妙に怒ってるのか疑問に思ってるのかずっと睨んでくる。
きっと話を続けろって意味なんだと思う。
「私さ月一に血を貰わなきゃ死んじゃうの
面倒臭いアリスよね、ルカは毎月くれるだけ」
その言葉に棗は何も言わずそっぽを向いた。
なんか言えよコラって思ったけど私もそっぽを向いた。
「…吸血鬼…お前会った事あるよな?」
何言ってんのお前?って顔で私は棗を見た。
見た事なんて会った事もない。馬鹿なのかよって思ってしまった