第3章 私と棗
「で、付き合ってんのか?」
しつこいなこいつ…
ずっと思ってたけど無視したら無視したで絶対しつこく聞いてくるのがわかるから
「付き合ってないけど」
そう返した。
すると棗は興味が無いらしくふーんって言ってそっぽを向いた。
感じ悪…。よくこんなんで棗は蜜柑と付き合えるわって心の中で思った。
無愛想で感じ悪くて…
ん?あれ私に似てね?だからルカはほっとけないって見てたから別に私の事好きで見てる訳じゃなくて、棗みたいだからただほっとけないだけで別に好きとかじゃないんだなって考えると少し。いやだいぶガッカリした。
「お前ルカの事好きなのか?」
…こいつはさっきからルカルカうるせぇな…
ホモかよお前ら出来てるんかよ。
そう思ってて顔にもでてたらしくて
「顔がうるせぇ」
まで言われてしまった。
イラってしたけどきっと私の対応も似たような事だからみんなイライラしてるんだろうなって思った。
「付き合ってもない好きでもないお前はなんだよさっきから
そんなにルカが好きならお前が付き合えよクソホモ」
ふぅ。
言いたい事言えたしスッキリした。
「お前そんなに話せるのかよ」
…一言一言イライラさせる天才だなクソホモ野郎
私は舌打ちをして木の枝をポキッと折り下に落とした。