第3章 私と棗
「紫苑…」
ルカが私の名前を呼ぶから
ん?って首を傾げてルカを見た
「紫苑も棗と仲良くしてあげてね」
そう言って笑うから私は仕方ないなって思いながらも頷いた。
もし、ルカが棗と仲良くしてなんて言わなかったらこんな事にならなかったと思う。
もうすぐ授業が始まる
私は席に着く。ルカの隣へ。ルカの隣には棗そして蜜柑と続いてた。
棗は相変わらず寝ていて
蜜柑は楽しく無さそうに授業を聞いてるだけ。
私はずっとぼんやりしてるだけ。
そんな毎日だった。だから気付かなかったんだ急にドタバタし始めたの…。
「紫苑はアリス祭何も無いの?」
ルカが準備をいつまでもしない紫苑に質問した。
紫苑の頭はハテナしか出てこなくて、全く話を聞いてなかった見たいでルカがざっと説明してくれた。
「あー…私危険能力系だから…」
そう呟く紫苑にルカはしまった…って顔をしたけど紫苑は微笑んで
「気にしてないよ、準備してきて」
そう言った。