第3章 私と棗
私はもうあえて部屋を出て、噂をしてるヤツらの前を通って行った。
ほら、噂はホントよ
棗くん狙うなんて最低蜜柑ちゃん居るのに
勝てるわけないよね
そんな話が飛び交じる。
気にせず食堂に行っても、その話がずっと持ち切りで。
「紫苑ちゃん棗くん好きなの?」
とうとう見知らぬ女共が集まってきた。
私はそれをすべてシカトした。
面倒な事に巻き込まれたくない。
そう思ってたから。
私は気にせず料理を口に運んだ。
ムカつくな…アイツ。
そんな声が聞こえてきた…次の瞬間。
朝飯うめぇええコケっココ!!
目の前に鶏の目覚まし時計がなり始めそのまんま料理に入ってしまった。
立派ないじめじゃないか…。
そう思ったけどこれはもう食べれないなー…任務で疲れて腹減ってたのに…。
そう思いながら片付けに行った。
全然泣かないね
そんな声も聞こえてくる
「紫苑おはよ」
急に横から話しかけられた。
「あ、ルカおはよ…」
ルカに挨拶をし返すと名前呼び?え?もしかして付き合ってるの?
って話しが次から次に飛び回った。