• テキストサイズ

黒猫と私【学園アリス】

第3章 私と棗


「え?は?え?」

気付いたら隣にいる棗。
不法侵入にも程がある…。
あ、窓が空いてるって事は自分の部屋の窓からこっちに来たってこと?
うわー。運動神経抜群だな

そんなことを呑気に考えてた。

「おい」

棗の低い声がまた聞こえる。
なんの用なんだろ…いやそんな事よりこんな夜中にもしかして

「夜這い?」

そう聞くと舌打ちする棗。
面倒臭い。タダでさえ人と関わるのめんどくさいなのに棗は何も言わない
早く寝たのにこれじゃあ寝れないし
仕方ないか…。

紫苑は棗と目を合わせると

「何の用だ?」

そう聴くと、棗は急に口を開いた。

「ルカと何があった?」

ルカ?そんなに気になるならルカ本人に聞けよ!
とか言えないから

「命を救ってもらったそれだけ帰れ」

また目を合わせて言うと棗は帰って行く。
あー。このアリスやっぱりいいな使いやすいし人を簡単に動かせる
そう心で思いながらドアも窓も鍵を閉めて寝に入った。

次の日騒がしい廊下で目が覚めた。

棗くん蜜柑ほかって新しい女の方が好きってどういう事?
えー。私が聞いたのは紫苑が部屋に棗くん誘ったみたいだよ!
吸血鬼だもんね!小泉さんと同じで操られたんじゃない?

がやがやと五月蝿い。
このアリスこういう時にムカつく聞きたくない音も声もどんなけ遠くにいても聞こえてしまう
/ 51ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp