第3章 私と棗
車について乗り込むと黒猫はまだ居ない。
「この仮面でも被ってなさい」
ペルソナに仮面を渡された。
狼の仮面。何故狼?と疑問に思ったけどそれは良しとしよう
って一人で決め。仮面を被った。
ガチャ。
車のドアが開くと黒猫が乗ってきた。
「…ねぇ棗でしょあんた」
さっき嗅いだ香りと一緒。
だからすぐに棗って分かった。
棗は私の言葉をフルシカトして外を見ていた
「帰れば?蜜柑の元に私一人でやれるよ」
「お前に指図されたくねぇ」
チッ。
思わずムカついて舌打ちしてしまった。
わざわざ棗のために思って言ったのに…アホかこやつ
って思いながらも私もボッーと外を見てた。
走り出す車。
説明をし始めるペルソナ
ビルの中にいる人を全員倒して欲しいそれだけだった。
私は制御が効かなくなるけれど一瞬で終わらしたいから神獣でも出すかなって考えてた。
もしこの時任務に行かなければ棗が寿命を縮ませるタイプなんて知りもしなかった。
任務の場所に着くと私は直ぐにケルベロスを出した。
ケルベロスが炎を出す中棗も炎を出して人を殺していく。
一通り殺した後棗が咳をし始め血を吐いた。
「大丈夫?まさかあんた命を縮ませるアリス?」
「うるせぇ」