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後悔の時渡り【ドラクエ10】

第4章 後悔


第二庁舎へ行くまでのめんどくさい仕掛けとか、諸々突破し…
ついにウルタ皇女が見えてきた。

「皇女!ご無事ですかっ!」

「行かんっ!くるなーーーっ!」

そう叫んだウルタ皇女の横には魔神兵。
困ったな、2人を守りながら戦えるかな。

私は大剣を背中から下ろして、2人の前に立つ。すると、エルが。

「リウ老師はおいらが守るから!姉ちゃんは思いっきり戦って!」

「エル……!」

くそう、成長しやがって……。
可愛い弟め。

「よしっ!やったる!!!」

私は大剣を振りかざして、魔神兵の頭部分を切り込む。

「渾身切り!はぁああああっ!!!」

そして、怯んだところで武器を片手剣に持ち変えた。

「超……はやぶさ斬りっ!死ねぇえええ!」

魔神兵は弱く、すぐに倒れてしまった。
が、全壊することはなく……。
とりあえずウルタ皇女は助けられた。

華麗に着地し、こちらへと戻ってくるが…。

「ウルタ皇女!危ないっ!」

「えっ……。」

魔神兵の目が光り、ウルタ皇女に攻撃をしようとした。
助けなきゃ…そう思い、走り出そうとするが…。

私よりも前にマリッチが魔神兵に突進をし、彼女を助けたのだった。

ウルタ皇女はボロボロのマリッチを抱きしめた。

「マリッチ…マリッチ…。」

「ごめん…ちゃんとトドメを刺さなくて…。」

「ええんじゃ…。それよりも…わらわはどうしても信じられぬ。あのグルヤンラシュが裏切り者だなどと…信じたくはない……。」

そんなの私だってそうだよ。
クオードが…誰よりも正義感の強いあの子が誰かを殺すだなんて。
考えられなかった。

「わらわたちは同じ夢を見ていたはずなのに。」

私は何も言えなくなってしまう。
だって、ウルタ皇女は……
エテーネルキューブがあったところで。

「っ……。」

言いたいのに言えない。
私は自分のこの弱さが嫌いだ。

みんな彼女に何も言えなかったが、エルだけが、彼女の元へと歩み寄った。
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