• テキストサイズ

使命と約束[ONE PIECE]

第5章 赤い腕章






戦闘、敵地においてユリは敵に入り込ませる隙は絶体に作らない。



冷静で、時に冷酷になる強い女。



それは稽古をつけている間もそう。

人とは呼べない冷徹で冷酷な顔つきに変化し、容易に追えない速さで立ち回る。







だが、いざ一歩外に出て敵対しない相手の前では、

赤髪が言うようによく笑うし、聞き上手で感受性が強い。

多少うっかりしていることもあるが、自分より周りを大事にし、相手を立てることに長けている。

実際に今までの会話で"周りがいてこその自分だ"という趣旨の言葉をよく聞いた。







赤髪が言ってたな。



アイツの周りに強い人間が集まる理由がいづれ解ると。


実際に、自分より歳上の人間が多い世界でも、多くの人間が彼女を支えるからこその高い地位を得たのだ。




実際にディルバリーでも、白髭の船でも、赤髪の船でもユリより若い幹部など存在しない。










この俺でさえ、自ら剣を教えたいという気持ちにさせられた。




実際剣を交える事に毎回付き合うのも苦にならず、

それどころか目に見える成長が楽しみで仕方なかったほど。




本当に良い意味でとんでもない女だ




















人生の中で一番と言って良いほど濃すぎて穏やかな1ヶ月がもう終わろうとしている。






















ユリは商戦護衛で世界中を飛び回るのであれば




ここを発ってしまえば、大きな戦争でもない限りユリとは会わないかもしれない。



残されたわずかな時間。


俺はユリに何を教え、何を残してあげられるだろうか。





/ 312ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp