第5章 赤い腕章
その後も白髭海賊団の縄張りに入るまで、その女は一人でルーキーとも言われていた新世界入りして名を挙げた海賊団を次々に殲滅。
連日の報道に加えはじめの事件から3日後、ついに仮面付きの手配書が出た。
名前が確認できなかったらしく、名前のところには詳細不明とのこと。
俺の興味はますます高まった。
倒した海賊の頭の懸賞金は総計12億。
それからか懸賞金は初めてにしては高額すぎる6億にも及んだ。
思わず声に出して笑った。
名と身分がわかったのはその1週間後。
なんと、歳は18。
一番驚いたのが、赤髪が会うたびに嬉しそうに愛おしそうに話していた赤髪の義妹。赤髪の義弟で部下のリドル・ヨシタカの実の妹。
その新聞を読んでいると電伝虫がなった。相手は赤髪。
『おい、鷹の目!新聞見ただろ!?俺の妹を!』
興奮冷めやらぬようで電話をかけたらしいが、
声がデカイ
騒がしい
だけどあの時は俺も驚きと、一度会ってみたいと本気で思っていた女が驚くほど近くにいたことに興奮して、
柄にもなく新聞と受話器を握る手に力が入りすぎてチリチリと痺れる程だった。
それからというもの。
リドル・ユリは
連日の目を見張るような大進撃でディルバリーでの最高幹部の地位もあの若さで獲得し、戦った国での王の信頼すら獲得していった。
世界政府は各国の王からの圧で、彼女の事を隠しきれず、代わりに彼女をゴシップネタで容赦なく叩くことを始めた。
世間は、ゴシップ紙にかかれていることを鵜呑みにする輩と、自ら考え、彼女の人柄を信じる者が現れた。
そしてついに海軍から召集がかかった。
『リドル・ユリを勧誘する。本人も呼び出して話がしたい』
と。
俺はすぐさま行くと返事した。