第5章 赤い腕章
食事を終えた後、片付けを申し出て、それをやりながらキッチンの配置はだいたい覚えた。
その他にも食の嗜好や朝の習慣などを聞いた後明日からの修行の話をした。
修行はほぼ実践。
当たり前なんだけど。
でもゾクゾクする。
シャンクスが互角に戦った大剣豪の剣を体感できる…!
その実感がわいてきて、内心凄く興奮していた。
でも、それは明日から。
リビングとキッチンの片付けが済むと部屋を案内して貰ったけど、
一人で住むにはあまりにも広すぎるのに掃除が行き渡っていていることに気付いた。
あれだけの戦闘ヒヒがいたのではここまでたどり着く人もそうそういないだろうに。
ラウンジのような空間を通りすぎてすぐの部屋に通された。
「ここはかつてゲストルームとして使われてた部屋だ。鍵は渡しておく。シャワーも風呂もこの部屋に揃っている。
水は自由に使え。」
「はい。有難うございます。では明日からよろしくお願いします。」
まぁ、取り合えず今日はもう寝よう。
「あぁ。気疲れもしただろう。よく休め。」
そんなことも言ってくれるんだと驚きながら
「はい。有難うございます。」
そういって別れた。
部屋に入って気付いたけど、ここ、シャンクスがここに来たときに使ってる部屋なんだろう。
シャンクスが好きそうなお酒の匂いが少しだけ感じ取れた。
その日は咲を部屋に召喚したあと
汗を流して、バスローブのまま布団にダイブしてそのまま寝てしまった。