第4章 力を持つ者の使命と宿命
それからも、白菊とユリは長らく語り合い、
故郷の事
共通の知り合いでもある白髭海賊団の事
父様と兄妹の事
白菊の歩んだ人生
カタクリとの話
そしてユリが"雪女"の能力で聞きたかったこと
最後の"雪女"の能力での話をまとめれば、
自分がもし急性冷体温症になったとき、覇気を使えない者が触れれば凍りつく。
急性冷体温症になれば、保温機がちかくにないなら火を起こして炎の中に身を投じるか。
これって火傷はしても痛みは人並みだが直ぐに治るらしい。
そして雪女の魂が宿った人間は悪魔の実は受け付けず、水や海水は体に影響しないということ。
特に治癒の力を持つ雪女は自発熱系の能力者、治癒系能力者を引き寄せる氣が強いということ。
これは自己治癒能力が歴代雪女よりも高いからだと言っていた。
そしてもう一つ。
この呪いで与えられる超能力はその代で必要な能力が備わるようで、時代を見る白菊様が現れたという時点で終焉となる人物にたどり着きつつあると言っていた。
でも、私は他人の真意が見えてしまうがゆえ少しだけ違和感があった。
それは、もしかしたら終焉となる人物が自分かもしれないということ。
でも、白菊様はあえてそれを言わなかったのが、私のためとか、私を想っての事だってって解ったから、気付かないフリをしたの。
だからこそさっき白菊様は、目の前の仲間を大事にしなさいという言い方をしたんだと思った。
どんな運命だろうと、逃げずに戦って、人と別れるときは、いつも最期だと思って後悔ないように。
それが、この人の言いたかったことなんだろうと思った。