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使命と約束[ONE PIECE]

第3章 覚醒をはじめた証






ふと目が覚めたのは透明なプラスチックの箱の中。


あぁ、そうか。


昨日、私倒れたんだっけ。


部屋を見渡すと医務室のようであれからずっと寝ていたんだってことがわかった。


壁にかけている時計は5時を指していた。



外の明るさからいつも起きる時間。



ふと自分の横を見ると、マルコが書類に突っ伏して寝ている。



ずっといてくれたんだ。



「ありがとう。」



もう明後日はここを発つ。



そう思えばなんだか切ない気もする。

たった一週間だったはずなのにいろんなことがありすぎて、一ヶ月以上いた感覚だ。



ここを出ようと自分の周辺を見回すが、案外簡単なところに開閉扉があって簡単に静かに出れた。




自分にかけられたブランケットをマルコにかけた。

いつもだったらちょっとした刺激や物音で起きるのに、
相当疲れてたのかそれとも心配かけすぎてか起きてくる様子もない。


そのまま自室に戻った。






いつものように笛を吹きに出て、朝風呂に入ろうと戻ろうとすると後ろからふわりと体温を感じた。



「マルコ?」




「はぁ。いなくなったかと思ったよい。」


「私がいなくなるのは明日だよ。」



さりげなく腕から逃れると「わりぃ」って謝られた。

そんなに切なそうな顔させて罪悪感にかられる。



そして、何を思い出したのかいきなりお説教モードの顔で肩を捕まれた。


「ってか、おまえなぁ、腹から胸にかけて晒しギュウギュウに巻いてて過ごしてんのかよい。

ナースが驚いてたよい。」


この前触れたときに気づかなかったのかしら?

最後にあったあの日から比べて、胸は大きくなって邪魔で仕方がない。


以後、お風呂入って朝起きるまで以外の時間は、
どこかの国のキッツキツのコルセット並みに晒しで胸を巻いて腹は緩めに巻くのだが、確かに息はしずらかった。



「だって、締めないと動きづらいしスピードも出ないんだもの。もう慣れたものよ?」



そう言っても同じ医師で戦闘士であるマルコも最高のパフォーマンスで戦闘するのが良いと思っているのは当然で引かなかった。


「いいか?

戦闘の時のことを考えても、スピードを重視しててもナースが驚くくらいキツく絞めてたんじゃ体力が続かねぇだろうよい。

そっちの方が危ういと思うんだが?」


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