第3章 初授業
「やっと授業の時間だ」 高校生最初の授業は数学だ。
「どんな先生何だろう?いい人だといいなあ。」
私は思った。無論、全員そう思っていることだろう。
ガララッ
先生が来た。
まさかのキノコヘアに年老いた先生だ。
「まあ年老いてる先生って教え方上手いんだよね。楽しみ。」
起立。
号令係の野田さんが元気よく言った。
みんなはダラダラしながら立った。
するとキノコ先生は、
「手は横です。」
と言った。
みんなびっくりして慌てて手を横にした。
「よろしくお願いします。」
皆は一斉に言い授業はスタートした。
私は推薦受験でトップの高校に来た。それだけあって授業もハイレベルだ。
「じゃあこの問題わかる人?」
キノコ先生はいう。
っあ。キノコ先生は金田先生と言うらしい。
さすがに難しいだけあってみんな手をあげない。
挙げてたのは私と…市川だ。
またかぶった。私は思った。
「それでは二人一緒に言ってください。」
と言われた。
私はずらす気満々で遅めに言った。
しかし市川もずらそうとしたせいか二人の声は重なった。
最悪だ。そう思っていたらいつの間にか授業は終わっていた。