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【進撃の巨人】専業主夫リヴァイさん

第1章 主夫①


 リビングに掃除機をかけながら、俺はテレビのスイッチを入れる。

 パッと映った画面には、の姿が映し出されていた。
 建築に関する特集で取材を受けたと、この間話していたやつだ。もちろん録画中である。


 テレビ画面の中でキリリとした表情で解説をしているの顔を見ていると、いつも不思議な感覚が沸き上がってくるのだ。

 ついさっきまで猫のようにベッドの上で丸まっていた女と、画面の中でハツラツと話している女が同一人物だとは到底思えない。


 が出ている番組や雑誌は全てチェックしているから分かるが、は外ではクールビューティーで通っているらしい。

 しかし家にいるときのは、どちらかといえばホンワカとした雰囲気であり、洗顔直後くらいしか引き締まった顔はお目にかかったことはない。


 それはきっと、俺しか知らない。

 テレビの視聴者も、仕事のクライアントも、職場の部下達も、きっと誰も知らない姿。

 子どもじみているが、テレビや雑誌でを見かけるたびに、そんな優越感にこっそりと俺は浸っているのだった。

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