第3章 2日目~君がやってきた・後~
「せっ、先輩!!あ、あの!」
「んっ??」
急に大きな声で知世ちゃんは私を呼んだ。
「どうしたの??」
「あの、また教室にお邪魔してもいいですか?」
え・・・・
わたしは嬉しさのあまり、
「きゃっ!え!?先輩!!」
知世ちゃんを抱きしめた。
なぜだろう、心から暖かくなって・・・
「く・・・苦しいです・・・」
「あ!ごめん!!つい・・・あ、いつでも遊びにおいで!」
高校に入って初めてこんなに笑顔になった。
ホームルームの鐘と同時に心に弾けた気持ちを体で表した。
「菅野~、廊下でたっとけぇ」
立たされた。
「みーちゃん、なんかあったかいねぇ?」
「後輩ちゃんと何かあったんじゃない??」
「あーね。」
それから、昼休みは4人でお昼を食べるようになった。