第14章 保健委員会
八「では伊作先輩、私はこれで失礼しますので、あとはよろしくお願いします。数馬、乱太郎、伏木蔵もよろしくな!」
「「「はい!」」」
善「竹谷、ありがとう。」
「八君、ありがとう!本当に助かったよ!」
八「いいって〜」
八左ヱ門は片手をヒラヒラ振って出て行った。
乱「タケメン…」
鶴「うん、タケメンだね…。」
数「なんだそれ?」
その後、伊作はスムーズに手当を施した。左近が持ってきたお粥を食べ、身も心も温まったゆうきは深々と頭を下げた。
「皆さん、本当にありがとう。委員会、今からでも手伝わせてもらってもいい?」
乱「ゆうきさん、休まなくて大丈夫ですか?」
「全然大丈夫だよ!みんなのおかげで体力回復!」
ゆうきは笑顔でガッツポーズして見せた。
善「じゃあ、お願いしようかな。今こうやってみんなで包帯にする布を巻いているんだ。」
レクチャーを受け、包帯巻きを全員で始めるとおしゃべりタイムが始まった。
伊作が合戦場で敵味方問わず怪我人の手当をする人柄であることを、目を輝かせて話す乱太郎。不運委員会と呼ばれている保険委員会の不幸さを話す伏木蔵。
ゆうきにとって、それはとても楽しい時間だった。
数「ゆうきさん、500年後の未来、医療はどうなっていますか?」
善「そうだね、私も気になる…!」
左「…。」
私も詳しくはないけれど、と前置きしてゆうきは話し始めた。