第10章 洗礼
おば「ゆうきさん、私ちょっと学園長先生のところに朝ご飯届けてくるから!」
「え、私が行ってきますよ!」
おば「いいのいいの!もう落ち着いて来たからね。ゆうきさんもご飯食べちゃって!」
「すみません!いただきます!」
おば「お残しは許しまへんで!」
「はい!!」
ご馳走様ですと皆が下げてくれるお盆の片付けも一段落し、ゆうきは自分も朝食を取ることにした。
今は先ほど入ってきた五年生と一部の生徒しかいなかった。
食堂には、6人掛けの机6台が前後に3台ずつ置かれている。五年生は食堂の1番奥の机で食事をとっていた。ゆうきは、たまたま空いていた五年生がいる席の手前にある机を使うことにした。
(ここなら入口から誰か入ってきたときにすぐ分かるわね!)
そう思って着席すると、八左ヱ門が声をかけてきた。
竹「ゆうきちゃん、こっちで食えば?」
「え?」