第10章 洗礼
「「おはようございまーす。」」
次に食堂にやってきたのは群青色の制服を来た五年生だ。
「雷蔵君!兵助君!」
雷「ゆうきちゃん、おはよう。」
久「おはよう。ゆうきちゃん、昨日言ってた勘ちゃんだよ。」
尾「あ、尾浜勘右衛門です。」
竹「ついでに俺は竹谷八左ヱ門。よろしく。」
「よろしくお願いします!尾浜君、竹谷君!」
久「ゆうきちゃん、今日の朝食豆腐ある?」
「豆腐?ついてるよ。」
久「やったー!昼もついてますように…。」
尾「兵助は豆腐小僧って言われるほど豆腐馬鹿なんだ。」
5人で楽しく談笑していたところで、ゆうきはもう1人いることに気づいた。
「あ、鉢屋君…。はい、どうぞ!」
ゆうきは精一杯の笑顔を見せるが、三郎は舌打ちをして盆を受け取ると他の五年生の後を追った。
「………。」