第4章 医務室
ゆうきがふと自分の胸元に目を落とすと、見慣れない白い着物を着ていることに気づいた。枕元には先ほどまで来ていたブラウスとカーディガンが綺麗に畳まれて置かれていた。
「あ!!」
そうだ、私さっきまで倉庫に隠れていて…そこで…。
自分がしでかしてしまった痴態を思い出し、ゆうきの顔は見る見るうちに赤く染まっていく。
善「あ、すみません。僕が勝手に着替えさせたんです。貴方の他の着物は、今洗って干してるので明日の朝には乾いてると思います。」
「え!?あ、貴方が洗ってくれたんですか!?//////」
バッと布団をめくって確認すると、着物の下は何もつけてない状態であった。
「パ、パンツも…?うそ、やだ…すみません…。」
ゆうきは真っ赤な顔を手で隠して俯いた。
善「あの南蛮の下着のこと?ああ、気にしないでください。濡れたままだと気持ち悪いと思うし、風邪ひいちゃうので。」
「そういう意味じゃなくて!…っていうか、身体も貴方が拭いてくれたってことですよね…すみません、私、こんな…うぅ〜」
善「え!ちょっと泣かないで!どうしたんですか!」
「ごめんなさい…でも情けなくて。こんな高校生くらいの男の子に、下着を洗ってもらって、身体も拭いてもらったなんて…恥ずかしっ…」
コーコーセーってなんだろう?と伊作はキョトンとする。男の子って…この人僕と歳あんまり変わらなさそうだけどなぁ。