第18章 作法委員会
仙「今の話は喜八郎が事を起こしたというだけで、貴女がそういうことをしないという証明にはならないだろう?」
「……いやいやいやいや!ない!ないから!」
クールな仙蔵の雰囲気にのまれて一瞬納得しかけたが、ゆうきは慌てて否定した。
仙「口では何とも言えるが、くノ一の端くれなら色仕掛けは十八番のはず。藤内、気をつけるんだぞ。」
ニヤッと仙蔵は余裕のある笑みを浮かべる。
藤「は…、はいっ!」
「ちょ…浦風君まで…!そんなことしないってば!私ショタコンじゃないし!っていうかくノ一でもないから!」
藤「しょ…しょたこ…?」
綾「僕らのこと食べるつもりないなら、今度僕に食べられてくれます??」
「は…?君は何を言ってるのかな、綾部君…」
後輩の発言に仙蔵はまた始まったとばかりにため息を漏らした。
綾「つまみ食いしちゃったって言ったけど、最後までしてないじゃないですか〜。次は残さずいただきたいなと。」
「だから!子どもはそんなことしちゃダメなの!」
綾「また子ども扱いするんですか?」
喜八郎の口角が上がっているのを見て、ゆうきはドキッとする。子ども扱いしたことで、恥ずかしい思いをしたのはゆうきの方であった。
「…ませガキ。」
浦「ゆうきさん、口悪くなってますよ」
仙「はい、そこまで!」
綾「あいたっ。」
仙蔵がビシッと喜八郎のおでこを指で弾いた。
仙「そろそろ委員会活動を始めるぞ。兵太夫と伝七を起こして。」
「あ、はい!兵太夫君、伝七君起きて〜」
ゆうきにゆすられて2人は目を覚ました。
兵「あ、立花先輩おはようございます〜」
黒「おはようってもう夕方になるのに…っていつのまに寝ちゃってたんだ僕!」
藤内は一年生が寝てて本当に良かったと胸を撫で下ろした。